空華
>> back to select menu

- 空華 -




空華U・クハプシュパ〜二胡と中国琵琶のための
大阪シンフォニカー交響楽団委嘱作品

〜城之内ミサのメッセージ〜

指揮者である曽我大介さんから委嘱作品の依頼を受け、大阪シンフォニカー
交響楽団のリハーサルを拝見したとき、私の心に 「思いを馳せる」 という言葉が浮かびました。
大好きな言葉なのですが、演奏を聞かせて頂きながら、
きっといつも彼等は音楽と真摯に向かい合い、観客の皆さんに思いを馳せているのだろうなと、
そんな空気が伝わる演奏だったのを覚えています。
『空華U・クハプシュパ 〜二胡と中国琵琶のための』 は、「魂と天との内省的対話」がテーマです。
二胡、中国琵琶はその音色から、人の叫び、嘆き、悲しみ、慈しみ、心の綾、はかなさを。
オーケストラは天の愛、悟し、光、赦しをイメージして作曲しました。
「空華」 とは 「くうげ」 と読みます。
「見えないものでも、心の眼を持てば、やがて見えるようになる。空に華を見るように。」
仏教用語ですが、私は勝手にこのような解釈をしました。
ソリストのお二人の表現力の豊かさとオーケストラの美しく魂のこもった演奏が、
聞いて下さった方の心に届きますようにと、祈るような気持ちで、私も思いを馳せています。
演奏してくださる皆さんと聞いて下さった方々に、心からのお礼をこめて。